●ツシマヤマネコとは
国の天然記念物に指定されているツシマヤマネコは、長崎県対馬だけに生息する小型の野生ネコ科動物で、体重は3〜5kg、体長が50〜60cm、メスはオスより少し小型で、尾が太く、体色は栗色からクリーム色で輪郭が不鮮明な褐色の斑紋があり、耳の裏側に白斑、額には褐色と白色の明確な縦縞があります。ベンガルヤマネコの仲間で、約10万年前に当時陸続きだった大陸から渡ってきたと考えられています。
●ツシマヤマネコの生息状況
1960年代の調査結果では対馬全島に250〜300頭が分布していたとされていますが、1990年代には90〜130頭に減少し、2005年に環境省が行った第三次生息特別調査の結果によれば、現在野生下の生息数は80〜110頭と推定されています。
●ツシマヤマネコの飼育繁殖の取り組み
福岡市動物園では、環境省の「ツシマヤマネコ保護増殖事業」に協力し、平成11年から飼育下繁殖事業を開始しました。平成12年4月に初めての繁殖に成功し、これまでに23頭が成育しています。
● ツシマヤマネコの分散飼育
飼育下のツシマヤマネコを、対馬野生生物保護センター及び福岡市動物園のみで飼育し続けた場合、感染症の発生、災害等により、飼育している多くのツシマヤマネコが失われるとともに、遺伝的多様性が失われてしまうおそれがあるため、飼育しているツシマヤマネコを分散させ、危険分散を図ることを目的として,平成18年度より分散飼育を開始することにしました。
平成18年11月に,東京都井の頭自然文化園及び横浜市よこはま動物園にツシマヤマネコのオスとメスの各1頭、計2頭をそれぞれ移動させ、分散飼育を開始し、19年度は新たに富山市ファミリーパークにもツシマヤマネコを移動させ、分散飼育の拡充を図っております。
現在、捕獲したツシマヤマネコも合わせて、福岡市動物園で12頭、井の頭自然文化園で4頭、よこはま動物園で4頭、富山市ファミリーパークで3頭、対馬野生生物保護センターで11頭、あわせて34頭が飼育されています。
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